中間管理職を知る
課長の評判、どうですか?
あなたの組織の課長は、どんな評判ですか?
「数字ばかり追いかけていて、全然下の気持ちを考えていない!」
「下からの要望に応えてくれない!」
私の所属企業では、メンバークラスの社員から課長の評価を聞くと、酷評しか聞こえてきませんでした。
「優秀な課長だ」とか、聞いたことがありませんでした。
試しに知り合いにも聞いてみましたが、やはりその企業でも同様に酷評ばかりだといっていました。
課長ってどうして社内からの目が厳しいんでしょうか?
会社のど真ん中の課長さん、一体どういうお仕事をされているのかをまず考えてみましょう。
絶対にやらなければならない課長のお仕事2つを紹介します。
課長のお仕事1 予算管理
四半期なり年次なり、予算管理に責任をもっています。
会社に対して、予算達成を約束しています。
予算達成しなければ、シャレになりません。
予算は、年度のお金の使い方を決める上で重要なものだからです。
各部門の売り上げを想定し、利益を何に使っていくかを会社は考えます。
来年度新卒採用の為に採用エージェントやコンサルに充てる費用にする、とか、銀行から借りている負債を返す、とか。
各部門に予算を割り当て、それを達成すること前提で、会社を動かすための予定をたてることから、予算未達となれば、予定が大きく狂います。
やるはずの活動ができないと、株主からの信頼も下がりますし、会社の前進に影響を与えますし、所属社員のモチベーションも下がりますし、返さないといけないお金を返せません。
なので、各部門が予算を達成することは、重大な責務で、必達であることがわかると思います。
課長はどのような手段を使おうが、予算達成をしなければなりません。
課長のお仕事2 上下をつなぐ
課長は会社のど真ん中に位置します。
上には部長や事業長がおり、下には係長や主任がいます。
本当にど真ん中の位置にいます。
平社員や係長/主任は、会社を直に動かす原動力であるため、部長、事業長、役員や社長の方針を理解できないことが多いと思います。
また逆に、上の人たちは現場の気持ちがわからない(当然昔は平社員ではあったが、長く管理職をやっていく中で気持ちが薄れている)ので、数字、トレンド、リスクから編み出される方針や指示が、下の人たちにどういう影響を及ぼすかわからないことも多いと思います。
そんな、上下に挟まれている課長は、どちらの気持ちも汲み取りつつ、どちらにもわかるように説明し、いい感じで組織を突き進めていかなければなりません。
なんで酷評が多いのか?
話を戻します。
何故酷評が多いのか。
それは、課長の仕事や責任をあまり理解していない人が多いからではないかと推測しています。
下の人間からは、数字ばかりを追いかけ、会社の言うことばかりを推進しようとしているように見えるからです。
課長を会社の犬のように見えてしまっているのではないでしょうか。
中間管理職、とくに課長というポジションを正しく理解すれば、会社を正しく動かすために必要な、最善の判断をしてくれていると思えるかなと。
良い状態で会社が保たれているなら、感謝しないとですね。